作品集

あああああ

子ページ

10月07日(水)

「これから、能力テストを行います」 朝礼で、先生は言った。 何の予告もなしだった。教室内はざわつく。「先生! 

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09月07日(月)

今日、いつも通りに校門を潜り、いつも通りに下駄箱へ向かった。いつも通りじゃなかったことは、上履きの上に、ピンク

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09月10日(木)

 今日、いつも通りに校門を潜り、いつも通りに下駄箱へ向かった。 いつも通りじゃなかったことは、上履きの上に、ピ

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09月09日(水)

『おはよう、ススムさん』可愛らしいモーター音とともに、僕のベッドが振動する。僕の体はゆらゆらと揺れて、意識はだ

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09月11日(金)

キキ——ドゴォン——。 大きなブレーキ音と共に俺の視界は真っ暗になった。とにかく何も見えない。 「何が起こった

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09月12日(土)

「さて、今日君たちに集まってもらったのは他でもない。あの事件の真実を伝えるためだ」 中西は、ほうぼうに伸びた髪

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09月12日(土)

 俺は錆び付いたドアノブを捻り、軋んだ音を立てながら開く扉の向こうをそっと覗く。 なにもない荒れ果てた部屋。壁

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09月14日(月)

 ぐにゃりと何かを踏む感覚があった。足元を見ると、キツネだ。キツネの尻尾を僕の足は踏んでいた。「キュゥ」 足の

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09月15日(火)

 その瞬間は、死を覚悟した。飛び降り台から足が離れ、プールの水面へ着地するまでのたったの1秒。その瞬間には確か

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09月16日(水)

 ぽつぽつと雨が降ってきた。水滴が足下で跳ねて、木陰でぼんやりと立ち尽くしている男の子の靴を濡らす。 ちょうど

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09月17日(木)

 あの日、空を悠然とクジラが泳いでいた。そのクジラはとても立派で、堂々としていて、そして何より格好良かった。ぼ

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09月18日(金)

 いつか迎えにくるから、と言っていた私の王子様はいつまで経っても迎えにこない。 涼しげな目元で、控えめに笑う彼

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09月19日(土)

「今から、君はヒーローになるとして、何をするかね?」「なにって……敵を倒すかな」「敵? 何をもって敵とする? 

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09月20日(日)

「おめでとうございます。あなたは選ばれました」 白髪の青年が、ぱちぱちと軽い拍手をしている。全身真っ白な服を身

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09月21日(月)

 昨日の夢では、僕は首を吊っていた。たまたま、不自然にそこに張っていたロープに足が引っかかり、転んで、たまたま

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09月22日(火)

 中等部校舎の裏庭に、大きな桜の木があるのだが、そこで告白をするとどんなカップルでも結ばれるという。 そんな噂

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09月22日(火)

「先程入ったばかりの臨時ニュースです」 テレビ越しにアナウンサーが切迫した表情で語りかけてくる。のんびりとテレ

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09月24日(木)

 がたんごとん、電車が揺れる。 車窓に真っ赤な夕暮れが映っている。不自然なほど真っ赤に燃える空には雲ひとつ浮い

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09月24日(木)

 ドスっと鈍い音がした。見ると、腹の真ん中に包丁が刺さっている。一拍置いて、じんわりと激痛が広がっていく。俺は

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09月26日(土)

 あの日、僕らはここで出会った。 君は灯台の入り口に座り、ぼんやりと海を見ていたね。ゆっくりと、長い時間をかけ

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09月27日(日)

「いやあ、久しぶりだなあ」 そういってビールを俺に掲げてくるのは青木。いつもニコニコしている好青年だ。「本当に

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09月28日(月)

 ふかいふかい、森の中。 たくさん木が生えていて、太陽の光もとどかない。 そんなさみしい森の中に、一匹のもぐら

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09月29日(火)

 やあ、諸君。今年も夏が来た。 夏といえば海、海といえば水着、水着といえば美女とランデヴー。 ということで、俺

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09月30日(水)

 寒くなってきたので、コンビニへ行って肉まんを買った。温かい肉まんをかじりながら、ミワは家路を歩く。 ちょっぴ

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